骨壺や骨箱の正しい処分方法について
過去累計6000件以上の経験から、遺骨ケアの専門家として骨壺や骨箱を安全に処分する方法を伝授させていただきます。
骨壺には故人名が記入されていることも多く、正しく処分しないと不法投棄など犯罪に巻き込まれる事も考えられますので注意が必要です。
ご自身で骨壺を処分する方法
準備する物
- 厚手のビニール袋(無いときは二枚重ね)
- 軍手(手を保護する)
- ゴーグル(飛散破片から目を守る)
- ハンマー(金属製)

骨壺の安全な割り方
骨壺を割る時は厚手のビニール袋の中で割ると、粉々になった小さな破片なども逃さず回収することができます。
陶器を強く打撃すると火花が飛ぶときがありますので、燃えやすい新聞紙などにくるむのは止めましょう。
タオルなどに巻くと、衝撃音を防ぐことができますが、結局タオルに付着した小さな陶器片を取るのが大変なので巻かずに割った方が処理が楽です。
厚手のビニール袋の中で割れば、口を縛ってそのまま棄てることができます。厚手のビニール袋が無いときは2枚重ねでもOKです。

骨壺の内側からハンマーで叩いて割ります。こうすると少ない力で簡単に割れます。陶器製の骨壺は意外に割れやすく、軽く叩くだけで割れると思いますのでコンコン叩く感じで良いと思います。
割れた陶器の破片で手を切る事が事が多いので必ず軍手などをしましょう。また、飛んできた破片が目に入らないように必ずゴーグルなどを装着しましょう。
大理石の骨壺は陶器製より力は要りますが、同じように骨壺の内側から外側に向けて打撃すると意外に簡単に割れます。
廃棄処分に出すときの注意点
陶器製の骨壺は陶器類として燃えないゴミの日にお茶碗などと同じ扱いで回収してくれますが、割らずに骨壺のまま出すと回収してくれない自治体も多いので注意が必要です。
骨壺の側面や蓋の裏などに故人名の記載がある場合は、認識できない程度まで粉々に砕いてから廃棄する配慮が必要です。
大理石の骨壺は砕石扱いになり、一般ゴミ回収はできませんので、近所の石材店に問い合わせるか、砕石受入可能な専門業者に問い合わせるしか処分方法はありません。クリーンセンターでも引き取ってくれません。
骨箱(木箱)の処分方法
骨壺の入っていた骨箱は木製ですので、そのまま可燃物として廃棄できます。ハンマー等で叩くと簡単に分解できますが、隠し釘が飛んでくる事がありますので注意が必要です。
骨箱に布が貼り付けてある物は「貼り箱」と呼ばれ、外装はビニール製なので剥がす必要があります。
カッターなどで切り込みを入れてペリペリと根気よく剥がしてゆくしかありません。
クリーンセンターで捨てられる?
一般ゴミとはいえども骨壺や骨箱を原形そのままで持ち込んだら拒否されますので、陶器は粉砕、木材も分解してからなら持ち込めると思います。
前述しましたが大理石の骨壺は粉砕しても採石扱いになるのでクリーンセンターでも回収してくれない所が多いので、事前に問い合わせるか、石材店などに改修を依頼してもらうしかないでしょう。
事業者に骨壺を処分してもらう方法
骨壺や木箱を無償で処分してくれるのは粉骨業者、散骨業者、葬儀業者、石材店のいずれかになります。
ただし、これらの業者は廃棄物処理をメインとしてはいないので、あくまでも主軸サービスに付属するオプションとして回収してくれる事になります。
遺骨が入っている場合は粉骨業者か散骨業者、入っていない場合は石材店か葬儀業者で引き取って貰える確率が高いですが、石材店や葬儀業者は再利用を目的としていることが多いため、新品以外は引き取ってくれない可能性が高まります。
準備する物
- 身分証明書
安全な事業者の選び方
骨壺だけを有料で回収している業者がいた場合、市区村長より一般廃棄物収集運搬業許可を受けているかを確認する必要があります。
また、付随オプションとして廃棄処分をしている業者についても、産業廃棄物処理法を遵守した正規業者に廃棄処分を委託する必要があります。
見分け方として正規ルートで廃棄している業者は廃棄物マニフェスト(産業廃棄物管理票)を受領しており、必要に応じてこれをいつでも開示提出できるよう準備があります。

廃棄処分に出すときの注意点
これは私がこの業界に入ってびっくりした事の1つなのですが、石材店や葬儀業者の中には骨壺や骨箱などを再利用しているところがあります。
以下の画像は遺骨が入っていた骨壺ですが、一度も埋蔵されていないため見た目は本当にキレイです。遺骨を取り出してキレイに拭き取れば新品同様でしょう。
ですが他人の遺骨が入っていた骨壺に遺骨を入れて渡されていたとしたらどういう気持ちになりますか?嫌ですよね?ましてや新品としてお金まで払って…。

弊社としてはお客様の気持ちを一番に考慮しますので、例え新品同様であったとしても廃棄処分しています。
いつ何時、どのようなルートで再販・流通するか判らないので、原形のままでは廃棄せず、弊社内で粉砕してから廃棄処分に出すように徹底しています。
一刻も早くこの悪習が無くなることを願っています。

骨壺がない地域がある理由
余談になりますが一般的に、火葬後の遺骨は陶器製の骨壺に入れてから木製の骨箱に収納されますが、寒冷地では火葬後の遺骨を木箱に直接入れて渡されます。
これは埋蔵した骨壺の中に水が溜まっていた場合、凍結して骨壺が割れることを防ぐための措置です。
中には遺骨を布袋に入れてから木箱に直接入れるところもあります。
こうしたエリアのお墓はカロートに遺骨をガラガラと流し込むか、布袋のまま埋蔵します。
骨壺の処分方法まとめ
ということで骨壺や骨箱の処分方法について記述させていただきました。
ご自宅に1つある程度でしたらご自身で粉砕して簡単に処分できると思います。ペット用の3寸、4寸といった骨壺なども簡単に処分できると思いますが、墓じまい等で大量に出てきた場合などは業者さんに依頼するしかないでしょう。
もしも墓じまいと海洋散骨を同時に検討しているのであれば弊社にお任せいただければ骨壺などの処分も無料ですので大変お得かと思います。
以前、お寺から「骨壺が100ヶ近くあるんだが処分してくれないか?」と言われた事があります。
さすがにお断りさせていただきましたが住職は処分方法を本当にご存じないらしく、廃棄物処理の方法を教えたところ後日お礼を言われました。
その昔、足立区の石材店が自身が居住しているマンションのゴミ捨て場に骨壺を捨てて逮捕された事件がありましたよね?
古くからある業界なので正しい廃棄物処理の方法を知らない方も多いのかも知れませんが、処分料金はたいした金額ではありませんのでちゃんとしましょうよ!とだけ言いたいです。
皆様のお役に立てたら幸いです。
